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2009/11/24 (Tue) 古書の記憶

取り組んでおりました蔵書の整理に、ひと段落つきました。
ずいぶんたくさんを手放したつもりなのですが、
見た目はそれほど変わっていない、相変わらずの本山脈。
あら、でも崩れなくなったみたいね?
多少は成果ありでございましょうか。や、そういうことにします。
そう思わねば、自分の努力が悲しいから。(笑)

古い本達

奥深くから出て参りました、かような本なぞも大事にしております。
左は、藤原定家「松浦宮物語」、岩波文庫の初版でございます。
状態は悪いですけども、読むのに難はありません。大丈夫。
昭和10年発行。横書き文字が、右から左読みです。
定価10銭とあります。うわー!

松浦宮物語

右の本は昭和18年発行。と申しますと、まさに戦時中ですね。
「新葉和歌集」でございます。
定価60銭に対して、見慣れない課税がされております。
「特別行為税」相当額3銭。…特別行為税?
でね、気になって調べましたの。
昭和18年、戦局の悪化にともない課せられたものだそうです。
「写真撮影」「調髪及整容」「織物及び被服の染色及び刺繍」
「被服類の仕立て」「書画の表装」「印刷、製本」等に対して課税したもの。
ナルホド。

新葉和歌集

どんな方のお手元にあったのかしら。
戦火の中でも和歌に親しみ、本を大切になさった気持ちに
熱い涙が誘われます。
そして、どういう旅をして私のところまで来たのか、聞けるものなら
本に問うてみたいものでございます。
私の勝手な希望と致しましては、飛行機乗りの文学青年の…。

そんな新葉和歌集から一首を。恋に寄せて、読人不知でございます。

「夕暮はまだ見ぬ人をこふるかな 雲のはたてを面影にして」

空の情景が浮かんできて、どこか優しくて物悲しくて…好きです。

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こんにちは。

岩波文庫の古本には、何ともいえない情緒が漂いますのう…。

私も古本市でたまたま見つけてしまった昭和13年版『明治天皇御集』の価格40銭には目が点になりました(それを破格の500円で手に入れたのも不思議な気持ち)。

それにしても『松浦宮』と『新葉』の組み合わせ、いいなぁと。

『松浦宮』は私はまだ入手してないのですが、『新葉』はこないだのリクエスト復刊でありがたく頂きました。

『新葉』はやっぱり勅撰ではないという点で特殊だったりしますね。

私は羇旅歌に特に惹かれるものがありました。羇旅歌がすごい歌集って、あまり例を知らないです。

(534)
★かへり見る都のかたも雲とぢてなほ遠ざかる五月雨の空(藤原行房朝臣)

(551)
★ながむるをおなじ空とぞしらせばや故郷びとも月は見るらむ(後醍醐天皇)

南朝方の境遇を思うとき、こういう歌はやっぱり戦地に似合ってしまうなぁ…。

2009/11/25 18:26 | さねとも [ 編集 ]


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